FRSレポート⑦ 「○○」が守った!なぜ福島の農作物は汚染されないのか
2019年08月23日|REPORT
未耕起の水田の土壌のセシウムによる汚染状況を調査すると、
図のように表面から約5cm以内に沈着し、深さ方向には移行していないことがわかります。
これは、セシウムが粘土成分に含まれる雲母鉱物によく吸着するからだといわれています。
ゼオライトと同じ働きです。
以下の図は代表的な雲母鉱物の顕微鏡写真です。
一度吸着されると、植物の根によっても移動吸収されにくくなります。
つまり、福島の粘土質な「土」が守ってくれているという事ですね。
また、セシウムと同じような挙動を示す肥料成分であるカリウムを汚染土壌に加えると、
植物へのセシウムの移行を低減できることが、試験によって実証されています。
福島の田畑の土壌は粘土成分がほとんどで、
さらに塩化カリウム肥料を散布することにより、
セシウムによる農作物の汚染を抑制しているという訳です。
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①あなたの身近な放射線。放射線量ってなに?
②あなたの身近な放射線。
③汚染の流れ こうして汚染は広がった! 2011年3月12日
④汚染の流れ こうして汚染は広がった! 2011年3月13〜14日
⑤汚染の流れ こうして汚染は広がった! 2011年3月15日
⑥汚染はこの後どうなるの?
⑦〇〇が守った!なぜ福島の農作物から、汚染が出ないのか?
⑧汚染の出る可能性がある注意したい食品について
⑨知っておきたい放射線のリスク 多量に浴びた時
⑩知っておきたい放射線のリスク 低線量の時の影響
⑪知っていますか 内部被ばくと外部被ばく
⑫放射線プルームが流れてきたら
⑬安全と言われても、安心はできないワケ
⑭リスクのトレードオフ
⑮日本酒の放射線防護効果