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FRSレポート⑮オマケ 日本酒の放射線防護効果

2019年08月23日|

Isotope News 2014年8月号 秋田大学名誉教授 滝澤行雄先生の投稿記事によると、
動物実験の結果、日本酒が放射線障害を抑制し、
生存期間を延長させる効果があることが確認されたとのことです。
特に普通酒よりも、純米酒の効果が大きく、
放射線治療時の放射線障害抑制への応用が期待されます。

 

報告では2通りのマウスによる実験が行われました。

 

一つ目は、マウスが全数死亡する線量のX線を照射する前に、
純米酒「沢の鶴」を人間の体重換算で4.5合摂取させたグループと、
薬品エタノールをアルコールとして同量与えたグループ、
最後に対照実験として生理食塩水を摂取させました。
その後のそれぞれの生存率のグラフを示します。
 

 

30日後の生存率をみると、
純米酒のグループは80%、薬品エタノールは60%、生理食塩水では0%でした。
先生の説明によると、
X線照射により体内に生じ、組織を破壊し死に至らせる「活性酸素」を、
アルコール並びに純米酒に含まれる多様なアミノ酸が無毒化させるからだということです。
 
2つ目の実験は、同じ被ばく線量の条件で、
照射前後7日間、毎日人間換算で1.5合の普通酒「爛漫」と純米酒「沢の鶴」を与え、
対照として生理食塩水のグループの観察をしました。
言うならば、毎日晩酌をしたら効果があるかといった実験です。
 

 

結果を見てみると、照射30日後の結果で、
純米酒「沢の鶴」は20%、普通酒「爛漫」は10%生存したという結果になりました。
純米酒のほうが、効果が大きいといえます。

 

活性酸素は、放射線によってだけではなく
日常生活のストレスや、喫煙、偏った食生活などによっても生成されます。
抗酸化作用のあるポリフェノールなどが良いといわれるのもそのためです。

 

アルコールの過度の摂取は、発がん率を高めますが、
日本酒(特に純米酒)1日2合程度の晩酌は、生き生き健康法として、
がんなどの発症リスク低減効果が期待できると結論付けています。
ストレス解消効果も大きいと思いますが・・・。

 

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①あなたの身近な放射線。放射線量ってなに?
②あなたの身近な放射線。
③汚染の流れ こうして汚染は広がった! 2011年3月12日
④汚染の流れ こうして汚染は広がった! 2011年3月13〜14日
⑤汚染の流れ こうして汚染は広がった! 2011年3月15日
⑥汚染はこの後どうなるの?
⑦〇〇が守った!なぜ福島の農作物から、汚染が出ないのか?
⑧汚染の出る可能性がある注意したい食品について
⑨知っておきたい放射線のリスク 多量に浴びた時
⑩知っておきたい放射線のリスク 低線量の時の影響
⑪知っていますか 内部被ばくと外部被ばく
⑫放射線プルームが流れてきたら
⑬安全と言われても、安心はできないワケ
⑭リスクのトレードオフ
⑮日本酒の放射線防護効果

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