BLOGブログ

FRSレポート⑧セシウムによる汚染に注意したい食品

2019年08月23日|REPORT

福島県の田畑は、粘土成分がほとんどであるため、
セシウムの農作物への移行は心配ないと⑦の記事で述べましたが、
山林から採取される山菜や木の実は、汚染されている可能性があります。
 
なぜでしょうか。
それは、山林の土壌の主成分が腐葉土だからです。

 

下図は、森林に沈着した放射性セシウムの挙動を表しています。
 

 
事故直後に降雪、降雨により汚染した枝葉は土壌表面に落ち、
時間とともに腐葉土となって積み重なります。
 
事故直後は、土壌表面のセシウムを吸収したキノコ類に汚染が顕著にみられますが、
時間とともに土壌の下層部に達し、樹木の根が吸収することになります。
 
今まで、汚染が検出されなかった栗などの木の実の汚染が時間とともに現れます。
 
 
魚類は、海水魚と淡水魚に分けられますが、海水魚には汚染が検出されなくなりました。
海洋で十分に汚染が希釈されたこともありますが、
海水魚自体が体内に汚染物質を蓄積しない性質があるとのことです。
 
一方、淡水魚、特に汚染したコケなどを餌とする鯉やフナなどは、
汚染を蓄積する特徴があるといわれています。
 
流通にのって販売されている食品は、十分検査されていますので心配ありませんが、
汚染地域で個人的に採取した山菜や魚類などは、
食べる前に検査することをオススメします。

 

下記に気を付けたい食品の例を挙げます。

 

 

下記のテキストをクリックして下さい、記事のページが開きます。

 

①あなたの身近な放射線。放射線量ってなに?
②あなたの身近な放射線。
③汚染の流れ こうして汚染は広がった! 2011年3月12日
④汚染の流れ こうして汚染は広がった! 2011年3月13〜14日
⑤汚染の流れ こうして汚染は広がった! 2011年3月15日
⑥汚染はこの後どうなるの?
⑦〇〇が守った!なぜ福島の農作物から、汚染が出ないのか?
⑧汚染の出る可能性がある注意したい食品について
⑨知っておきたい放射線のリスク 多量に浴びた時
⑩知っておきたい放射線のリスク 低線量の時の影響
⑪知っていますか 内部被ばくと外部被ばく
⑫放射線プルームが流れてきたら
⑬安全と言われても、安心はできないワケ
⑭リスクのトレードオフ
⑮日本酒の放射線防護効果

カテゴリー

月別アーカイブ