震災から9年経ちました
2020年03月11日|
今日で、東日本大震災から9年が経ちました。
毎年この時期になると、思い出す事があります。
この会社を立ち上げると決めた2011年5月に、このような質問を受けました。
「現在(2011年当時)は放射能・放射線測定の需要が高まっているが、将来的に必要なくなるのではないか。その事業には将来性はあるのか?」
事業継続性という事を考えれば、この質問が出るのは無理もない事です。
このように答えました。
「無い事の確認のための測定が必ずあります」
2020年の今、確かに福島における除染やモニタリングなどの事業は、福島第一原発を除けば縮小しております。この質問をした方の言う通りになっている部分もあります。
しかし、一方では根強い風評被害、また福島の実体を理解する機会がない方には、いまだに心配する声が続いております。
震災当時からしばらく福島の環境放射線測定のニーズは、どこにどれだけあるのか。というところに焦点があったと思います。
しかし、現在のニーズはどこにどれだけ無いのか。と、除染などによって集めた物はどの程度の濃度なのか。という物に変わっていると言えます。
食品、農作物の放射能濃度測定はすでに「無い事の確認」というフェーズに入っています。「出ないからもういいや」ではなく、きちんと継続していくことが一つの品質管理だと考えます。
今後、弊社では自社商品を通して、定期的な分析を行い品質を管理して発信していきたいと思います。
弊社は2011年6月に個人事業を立ち上げてから数えると、今年で9年目になります。良く続いているもんだなと他人事のように思います。
この先の9年があるかどうか、将来性はわかりませんが、やりたい事と、できる事と、やらなくてはならない事、を整理してやっていきたいと思います。
まだまだつたない歩みですが、どうぞ応援の程を宜しくお願い申し上げます。
2020年3月11日
代表取締役 茂木孝太