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②ため池詳細調査(放射線)

2019年09月24日|

私たちが暮らす福島県内には、たくさんの「ため池」が存在します。
これらは主に、稲作や畑作など農業に用いるために作られたものです。

東日本大震災による原発事故で拡散した放射性物質は雨と共に地表面に落ち、
その一部はため池に流れ込んでいます。

放射性物質が水中に溶け込んでいることはありませんが、
ため池の底の泥には含まれている場合があります。
台風や大雨などで溢れてしまった場合、
その泥が下流域に流出してしまう可能性が考えられます。

そのような事態を未然に防ぐために、
福島県内の中通り、浜通りのため池の底泥が8,000bq/kgを超える場合、
自治体は除染対策工事を行っています。

弊社では主に工事の前に行われる、底泥の放射線測定を行っています。

底泥の放射線測定には、
PSF(プラスチックシンチレーションファイバー)やA-subという測定器を
使用しています。

PSF(伸ばして使用、約20mになります)

 

A-sub(右下の筒状のものが検出器)

これらを池の底に沈めてライン状、もしくはポイントで測定します。

得られた測定結果をもとに簡易的な分布図を作成し、データと共に納品します。

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