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食物繊維の話 菊芋を使った商品についての検討①

2019年04月10日|INFORMATION

4月から新年度が始まり、新生活を始めた方も多いのではないでしょうか。

 

ここ福島市は暖かくなったかと思えば、次の日には突然寒くなったりと、所謂「寒の戻り」によって、なんだか体調を崩し気味の方も多いようです。

これにさらに花粉症もプラスされるとなると、もう大変です。

 

春は陽気に誘われれてウキウキした気分になる反面、気候的な事から体調を崩しやすいそうです。せっかくの新生活や新年度ですから、元気に過ごしたいですよね。

 

元気でいる為に出来る事はいろいろありますが、やはり食事の内容が占めるウェイトが大きいです。忙しい仕事中の食事はどうしても簡単な物で済ませがちです。最近は野菜が多めの物も出てきましたが、やはりコンビニのお弁当やカップラーメンだと、さまざまな栄養素が不足してしまいます。

 

その不足を補うためにサプリメントを飲む方法もありますが、週間的に続けるのはなかなか難しいです。

 

そして不足しがちな栄養素として、まず筆頭に挙げられるものの一つが「食物繊維」なんだそうです。下のグラフによると、全ての世代で目標値(男性は青い点線20g、女性は赤い点線18g)に届いていない事がわかります。

 

 

出典:平成27年 国民健康・栄養調査結果の概要より

 

 

こんなに不足しているのは、ちょっと衝撃的ですね。

現在の生活において食物繊維を十分に摂取するのは、とても難しい事なのだとわかります。

 

食物繊維が不足すると便通が悪くなるばかりか、腸内細菌のバランスが崩れて、他の栄養素を吸収しにくくなってしまいます。さらに、なんと太りやすく(痩せにくく)なったりするようです。

 

福島県は全国で肥満率が2位という残念な調査結果がございます。

出典:ドコモヘルスケア株式会社殿

 

言うまでも無く、肥満傾向にあれば成人病やそれに伴う様々な悪影響があります。

 

いろいろな要因はあるかと思いますので、これだけに断定する訳ではありませんが、言うなれば・・・

 

食物繊維が不足している為に腸内環境が乱れてメタボになり、

 

メタボになる事で体に不調を来している

 

という事が言えるのでは無いでしょうか。体に不調を来すとは、病床に伏せていたり、寝たきりになってしまうということも考えられます。この介護の問題もこれからの社会では、目を背けてはいられない大きな課題であります。

 

つまりこの「食物繊維の不足」から始まる物は、大きな社会問題であると考えました。

 

これに対して私たちに出来る事は無いかと探しました。

が、直接には何もありませんでした。と言うか、考え付かなかったという言い方が正しいです。

 

 

その一方で、別の課題が目の前にもありました。

農地の耕作放棄です。

 

震災以後、福島における農家は減少の一途を辿っております。放射能問題もそうですが、担い手不足、機械化・自動化への壁なども存在しています。

この土地を使って何をすべきだろうか。と言う事を大変多くの方が考えて実行しています。

 

対策を行った後、新たな野菜を作る方もいらっしゃれば、農地転用を行って太陽光発電などでエネルギーを作り出す事にした方も多いです。

本当に多くの方が様々な努力を行っていらっしゃいます。しかし、残念ながら減少の方が早いように思われます。

 

これも大きな社会問題です。

 

福島県にある産業は様々にあり、それぞれが皆、凄まじい努力によって成り立っていますが、やはりメインの一次産業である「農業」からは、離れられないのではないかと考えています。

 

 

そこで先に述べた「菊芋」と「耕作放棄地」が組み合わせられないかと考えました。

 

要は新しい農作物を作るという事でしかありませんが、その「菊芋」が社会問題であると言える「食物繊維不足」と、「耕作放棄地」の両方のソリューションになり得ないだろうか。と言う事です。

 

現在、私たちが出来る範囲でどのように、社会にサービス提供できるかをスタッフ一同で一生懸命に考えております。

今後もしご紹介できるような物が出来れば、このブログでもお知らせしたいと思います。

 

茂木

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