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仕事を支える物

2018年09月03日|

いつでも現場作業においては、リスク分析とリスク回避のための準備と、

そして冷静に判断をするという能力が求められていると思います。

 

下記は、恥ずかしながらこれまでにあった実際の事例です。

ため池の調査に特化して書いていますが、いくつか抜粋して考えて見たいと思います。

 

■池への転落
これまで多数の人間が池への転落をしている。

最も多いタイミングは、ボートへの乗り降り時や、側線ロープ張り時である

バランス感覚があっても、疲労による集中力や注意力の欠如が大きく関与する。

冬季は水温が低いため、低体温症のリスクがある。

近くに銭湯や温泉があれば連れていく。小さいが感染症のリスク防止の為。

 

→ 準備:必ず着替えを一着持って置く事。

 

■転倒
両手に何かを持って移動する事が非常に多いため、足元が良く見えない状態になる。

石や木などに良くつまずくので、転倒しやすい。

漫然と歩くのではなく、自分が歩く道や周辺を良く見てから行動を起こす必要がある。

 

→ 「行動を起こす前に、現場にありそうなリスクを見て考えてから」行動する事。

 

 

■虫さされ・かぶれ
現場にはたくさんの虫がいる。蚊、ブヨ、アブ、ハチ、クモ、毛虫、など。

両腕・両足は基本露出させない事。作業着は出来るだけ洗う事。

草を刈る前、木を掴む前、ボートから陸地に降りる前など周辺を良く見てから行動を起こす必要がある。

 

→ 「行動を起こす前に、現場にありそうなリスクを見て考えてから」行動する事。

 

■脱輪・パンク事故
ため池は細い農道を行き、山奥にある。

車両の安全運転はもちろんの事、道がどうなっているか、堤体上に駐車する場合は、道幅はどうか。

あれを踏んだらどうなるか。入る時、出る時はどのようにするか。などを、前もって考える事。

 

→ 下見をする事。

→ 準備:パンクや脱輪した場合の対処として、牽引ロープやジャッキ、スペアタイアなどを準備する事。

 

■熱中症
とにかく我慢しない事。具合が悪い時はすぐに申し出る事。無理はしない事。

そして、同じくらい重要なのが

我慢させない事。具合が悪い時はすぐに申しださせる事。無理はさせない事。

もし症状があれば、すぐに申し出る事。病院へ行く事。

または、その日はもう帰って休む事。(十分に水分をとらせてから)

 

→我慢しない、我慢させない事。言えるような環境づくり。

 

■ぎっくり腰
無理な姿勢と無理な力加減が引き起こす要因である。

足場が悪いのならば、無理に体を使うのではなく、

頭を使って移動するなどの方法を模索して作業する事。

もしなったら、すぐに申し出る事。病院へ行く事。

 

→ 体だけでなく、頭を使う事。作業方法の見直し。

 

などなどがありました。

これはため池に限らない現場でも、似たような考え方をする必要があると思います。

慣れた作業だからこそ、安全に行う為には、作業のたびに考えたいところです。

 

実は、今年に入ってからすでに3件の蜂刺されによる労災事故が起きております。

刈払い中に1名、丸まった垂れ幕(立入禁止などの)の中にある巣に気が付かなかったケースで2名。

いずれも幸いにも重篤な状態にはならなかったですが、それはあくまでも結果であり、

今後より一層の注意が必要であると感じています。

 

しかしどのように予防するかについては今のところ、

 

①蜂スプレーをバラマキながら歩く。

②肌を露出させない。

③色の薄い服を着る。

 

という事以外ありません。

林業関係を調べてもこれぐらいしかありませんでした。

つまり、根本対策はないのです。

まぁ自然には勝てないということなのでしょうね。

 

弊社は今後も、より一層の安全を意識して注意をしながら、

ハチアブマグナムジェット様のお力を借りて頑張ります。

たぶんすでに100本を超える量を使っております。

 

だからもっと安くなると助かります。

茂木

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